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食事療法

食事療法は糖尿病治療の基本です。無題

『糖尿病治療のエッセンス』(日本糖尿病対策推進会議 編 2017)には食事療法のポイントとして以下の6点が挙げられています。

①朝食、昼食、夕食を規則正しく食べ、間食をさける

②腹八分目とし、ゆっくりよく噛んで食べる

③食品の種類はできるだけ多く、バランス良く摂取する

④脂質と塩分の摂取を控えめにする

⑤食物線維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を、積極的に、かつできるだけ食べ始めにとる

⑥肥満のある場合は、まず現体重から5%の減量を目指す。

ひとつひとつ簡単に説明していきます。

 

①朝食、昼食、夕食を規則正しく食べ、間食をさける

1日1~2食だと1回の食事量が多くなり、腸からの栄養の吸収が増えることから、血糖が上がりやすくなります。また間食は食間にせっかく下がった血糖をまた上げてしまうことになるのでなるべくで避けた方が良いです。どうしても食べたい場合はナッツ(手のひらに収まる量以内)、こんにゃくゼリー、低脂肪のヨーグルトなど血糖の上がりにくいものがおすすめです。 IMG_0617 (編集済み)

 

②腹八分目とし、ゆっくりよく噛んで食べる

早食いやドカ食いをすると、脳が満腹感を感じる前にキャパシティを超えた食事が胃袋に入り、胃もたれや肥満の原因となります。『肥満症診療ガイドライン2016』(日本肥満学会編)では1口で30回噛むことを推奨しています(30回咀嚼法)。30回が無理であれば、せめて1口で10回程度噛むことを目標にしてはいかがでしょうか?そうすることでより少量の食事で満足ができ、血糖も上がりにくくなります。IMG_0618 (編集済み)

 

③食品の種類はできるだけ多く、バランス良く摂取する

3大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質などをバランス良くとれるよう、主食・副菜を食べることが大切です。特に血糖を上げやすいのが炭水化物で、主食や甘いお菓子、果物に含まれています。ゆえに「主食の併せ食い」(1食でラーメンとチャーハン、米と蕎麦など2種類の主食を食べてしまうこと)や「甘いものは別腹」は血糖を上げやすくしますので、血糖が高めの方は気をつけてください。IMG_0623 (編集済み)

また最近は糖質制限(炭水化物の摂取量を少なくする食事療法)をする方も多いですが、これも極端に行うことは考え物です。なぜなら糖質制限により相対的にたんぱく質や脂質の量が増え、腎臓に負担がかかったり、血圧やコレステロール値が上昇してしまうためです。若い方が行うならまだしも、中高年の方が自己流にやってしまうとかえって健康に悪影響を及ぼすこともありますので、新たに食事療法を試したい場合は必ず医師に相談をしてください。※当院では「ゆるやかな」糖質制限であれば推奨させていただいています。

 

④脂質と塩分の摂取を控えめにする

脂質は肉や魚、乳製品、ナッツ、調味料としての油やドレッシング、バターなどに含まれます。エネルギー源となりホルモンやビタミンの材料としても大切な栄養素ですが、過剰に摂取することで血糖が下がりにくくなり、肥満の原因にもなります。食材に関しては特に摂取してはいけないものはありませんが、調理法には注意が必要です。特に“揚げもの”は油を多く吸収するため、生活習慣病や肥満の方は過剰な摂取を控えた方がよいです。油が少なめな“煮る”“蒸す”“網焼き”などの調理法がおすすめです。IMG_0620 (編集済み)

また塩分の過剰摂取は高血圧を助長しますので、食塩だけではなく酢やだしなどで味付けをするとよいでしょう。きのこや野菜など食物繊維の多い食材は塩分を体外に出しますので、毎食の摂取がおすすめです。

 

⑤食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を、積極的に、かつできるだけ食べ始めにとる

食物繊維は腸からの糖の吸収を穏やかにするため、野菜・海藻・きのこ類などを摂取することで血糖が上がりにくくなります。できれば食事の前半にとっていただくと、満腹感も得やすく効果的です。IMG_0624 (編集済み)

 

⑥肥満のある場合は、まず現体重から5%の減量を目指す。

内臓脂肪は血糖を下げるホルモンであるインスリンの効きを悪くします。肥満の方は体重の5%程度(80kgであれば4kg、60kgであれば3kg程度)の減量を目指しましょう。急激な減量は健康を害することがありリバウンドしやすいので、1ヶ月に1kgの減量を目標にするといいでしょう。IMG_0625 (編集済み)

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