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コロナで良くなった3つのこと

[2020.09.23]

くらしの杜クリニック、医師の中根です。半年ぶりの更新となりますが、その間に世の中はすっかりと変化してしまいました。

公共の場でのマスク着用や手指消毒が常識となり、暑い季節でもほとんどの方がマスクをしています。また他人と物理的な距離を置く“ソーシャル・ディスタンス”も常識となり、日常生活や働き方に大きな影響を及ぼしています。社会や経済も新型コロナウイルスに合せて大きく動いており、世の中で影響を受けなかった人はほとんどいないと思います。

「コロナが憎い!」

多くの人がおっしゃいます。私自身も新型コロナに関連して何度か嫌な目や怖い目に遭っており、その気持ちはよく分かります。この半年はコロナに翻弄されている感がありますが、これからの秋冬で何とかウイルスとの付き合い方の“落とし所”をうまく探り当てたいところです。

でも、最近は良い変化も享受できるようになってきているような気がします。私が特に感じているのは以下の3つです。

まずはオンライン化の浸透です。ここ数か月で会議や面談、学会参加などがパソコン上で可能となっております。もちろん対面の方がよい場合もありますが、ネット上でも十分に用件は済ませられ、効率的で良いシステムだと思います。特に学会への参加がオンライン化されたことは非常に有り難いです。私は内科学会や糖尿病学会など4つの学会に所属しているのですが、これらの専門医資格を更新するには学会の指定する会議や講演会に出席せねばなりません。そのために今までは1年に数回ほど東京や大阪、福岡などの大都市に出張し、混雑した会場で講義を聴かねばなりませんでした。しかし今年の学会はほとんどオンライン参加になっており、現在も糖尿病学会のオンデマンド配信期間で隙間時間に動画を見ています。リアルタイムの発表だと追いつけない部分もありますが、動画だと一時停止したり繰り返し再生しながら聞くことが出来るので有り難いです。残念なのは学会出張のついでに知人や古い友人と会ったりできなくなることくらいでしょうか…私はそれほど社交的ではないのですが、これは少し寂しく感じています。

また、世間で感染症の患者さんが少なくなっていることも良い変化だと思います。これはもちろんコロナ対策が効を奏しているためでしょう。世の中には、ある程度の不衛生は許容して感染症にかかっておいた方が良い、という考え方もあります。しかし“たかがカゼ”でも重症化することで致命的になることもありますし、感染をきっかけとした別の病気の発症もあります。やはり感染症にはかからないにこしたことはないと思います。それでもかかってしまった場合は、しっかり養生して自らの自然治癒力を賦活化することが最も良い対応でしょう。もちろんワクチンの有効性と安全性が確認されているウイルスであれば、ワクチン接種も有効です。

さらに言えば、これは私のぼんやりとした印象にすぎないなのですが、何だか“考える人”が多くなったような気がします。ステイホーム期間中はどうしてもインドア生活になり、時間も有り余っていました。そんな時間で読書をして物事の本質を考えたり、色々な映画や動画を見たり、家事など日々の暮らしを少し丁寧におくってみたり、趣味を深めたり…普段はアウトドア派の人も、内省的になり物事を深く考えるようになっているように感じます。これも先行きに不安があり、知識や知恵を求めているがゆえでしょうか。“一人一人が自分の頭で考えて賢くなっている”。あくまでも私個人の肌感覚に過ぎませんが、これが本当に世の中全体でも起こっているとしたら、とても良い変化だと思います。

・デジタル化により効率が良くなること 

・疾病対策が進み感染症に罹患する人が減ること 

・一人一人が自分の頭で考えて賢くなっていくこと

このコロナ禍が良い変化へのターニングポイントとなり、快適な新常態を迎えられるといいですね。一日でも早く収束するよう心から願っています。

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